父の部屋の片付け。モノの住所の決め方3ステップ。

父の部屋を昨年片付けたというお話。

父は現在、施設で暮らしています。
昨年コロナがおさまっていた秋頃、
施設への出入りが緩和された時に、
父の部屋を片付けに行ってきました。
 

モノの収納場所が分からない…

片付けをする時に一番多い悩みとして、
「どこに何をしまったらよいか分からない」
というもの。
 
どこからどんな順番でモノの定位置を
決めていくか考えるのって、
なかなか難しいですよね。

住む人の行動動線にしたがって、
モノの定位置を決めてあげれば、
片づけやすい部屋にすることが出来ます。

ということで、
父の部屋の片付けでやった
”モノの住所の決め方3ステップ”をご紹介します。

現状の問題点

部屋の間取りはこんな感じ。
一日の大半を座椅子あたりで
過ごしているのでしょう。
薬やお酒、おつまみ類、
PCや付属の電子機器が
手の届く範囲に散らばっていました。
 
そして、
その左隣には高さ1m程度のタンスが。
両手を使って引き出さないといけないタンスは、
右手が不自由な父にとっては不向き。

テレビの横にある
元々使っていたテーブルは物置きと化し。

机の隣のカラーボックスには、
もう読み返すこともほとんど
なくなった本たちが入っていました。
 
上記の状況から、この部屋の問題点は3つ。
【空間の問題】
①よく使うものを戻す場所がない。
【モノの問題】
②何がどこにあるのか分かりずらい。
③使っていないモノが混在している。
 
これらの問題を解決していきます。
 

モノの住所の決め方3ステップ


ステップ1:空間をどう使うのか、ゾーニングの設定

収納場所を考えるとき、
まずやることは、それぞれの空間で
何をしているか確認することです。

たとえ、悩みが一か所で
限定的だったとしても、
片づけるときは全体を
俯瞰してみることが重要です。

なので、間取り図で確認していきます。
父の部屋でいうと、
座椅子付近に動作が集中しています。
このとき、どんな動作をしているか
箇条書きしていきます!【青字】

この付近にしっかりと出し入れしやすい
収納を作っていく必要があります。
出し入れのしやすさで考えると、
父に向いているのはオープン収納。
ワンアクションで出せるので。
本棚として使っていたカラーボックスを使い、
モノを収めていくのが良さそうです。
 
ステップ2:カテゴリ別に分ける
私は捨てるよりも、分けることが
もっとも重要だと感じています。
分けた上で自分がどれぐらいの量を
持っているか把握すると、
取捨選択しやすくなります。
 
薬や電子機器の本体、配線がたくさんありました。
本人に聞きながら、用途別に分けていきます。
 
ステップ3:よく使うものを使う場所の近くに配置

いきなりこれを言われてしまうと
頭がパニックを起こしますが…。
ステップ1でゾーニングの設定をしているので、
置きたいモノは把握済み。

あとは、
一番出し入れしやすい場所に
一番使うモノを収納していきます。
座った状態で出し入れすることが多いので、
カラーボックスを横に二つ並べて収納していきました。

カラーボックスの上には、
種類別に分けた薬類をカゴにいれて収納。

使用頻度の低い電子機器はテレビ台の下へ。

本は読まないけど必要とのことで、
今は使ってないデスク上と足元に
空箱を使って収納しました。
よく使うモノは近くに、
あまり使わないモノは離れた場所でOK!
と、こんな感じで場所決めします。
 
最後にカゴにまとめたモノにラベリング。
父に「何て書いたら分かりやすい?」
と、聞きながらラベリング。
本人自らモノの場所を認知してもらうためです。
 
計、四時間。
汗だく埃まみれになりながら、
掃除もやって片付け終了です。
父はのんびりベランダでタバコ休憩…( ゚Д゚)
 

まとめ

 
ステップ1:空間をどう使うのか、ゾーニングの設定
      ↓
ステップ2:カテゴリ別に分ける
      ↓
ステップ3:よく使うものを使う場所の近くに配置
  
最初は、モノが捨てられてしまう不安が強く
「とりあえず取っといて。」
と、言うことが多かったですが、
自分の持ち量が把握できると、
「これはよく使うやつ、あっちは捨てていい。」
と、判断してくれるようになってきました。
不安も少しずつ解消されたようです。
 
終わった後、母に写真を見せたら
ものすごく感謝されました。びっくりするくらい。

やはり母がずっと気になってたのでしょう。

当の本人(父)の反応は、いたって普段通り(笑)
少しは親孝行できたのでしょうか。
出来てたらいいなぁ。
 
今回の記事が、暮らし作りにお役立ていただければ嬉しいです。

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